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妊娠中の便秘
妊娠中は便秘がおきやすくなります。
便秘とは
糞便が長時間大腸内に停滞するため、糞便中の水分が少なくなり、便の排出が困難になり 3~4日以上排便を欠く状態をいいます。
排便回数が少ないだけでは便秘とは言えず、
・頭痛や腹部膨満感などの症状
・排便時の腹痛や排便困難などを伴い日常生活に支障をきたす場合
・毎日排便があっても、残便感などがある
上記のことを「便秘」といわれます。
便秘が妊娠中に起こりやすい理由
①ホルモンの影響
妊娠すると、黄体ホルモンが分泌されます。このホルモンは妊娠中子宮の収縮を抑制すると同時に腸を弛緩させて、
動きを鈍らせる作用があり8~9か月で分泌がピークになります。
②子宮が胃腸を圧迫するため
赤ちゃんは妊娠20週以降は4週ごとに約500ℊずつ大きくなります。急激に大きくなった子宮が妊婦の胃や腸を圧迫するために、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まり便秘になりやすくなります。
③妊娠のストレス
自律神経(交感神経、副交感神経)は精神的な影響を受けやすく、妊娠中はそれだけでストレスになりやすいので腸の働きに影響します。交感神経は緊張すると腸の動きを抑制し、副交感神経は気持ちがゆったりしているときに腸の動きを亢進します。
したがって、妊娠によりストレスを受けると骨盤内の自律神経も不安定になり、腸の動きに影響が出るのです。
④つわりと運動不足
つわりがあると妊婦さんは動きたくなくなります。そのため運動不足になりやすく、気分が悪いことから精神的ストレスが自律神経に悪影響をあたえます。
また、つわりによって水分摂取を控えることより、腸が糞便に含まれている水分を吸い取ってしまうので益々便が硬くなってしまうのです。
⑤運動や労働の減少
妊娠すると仕事を休んで家庭に入ったり、家事労働が減るため、全身の筋力が衰えます。そうなると、排便時に必要な腹筋力の低下が起こり、便秘の原因になります。
●また、産褥期にも便秘が起こりやすくなります。
これは分娩時に会陰切開が行われると、傷の痛みが残るためママは便意を我慢してしまうことが多いようです。
しかし、便意を我慢い続けると、便が硬くなり力むことも多くなり、「痔」になることも多いようです。
慣れない育児によっても、便意を我慢せざるをえないことがあり、それも便秘になりやすいですね。
腸は骨盤の中にありますから、骨盤のゆがみがあっても便秘になることもあります。
妊娠整体や産後の骨盤矯正も有効な解決法の一つです。