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【応急処置】太ももの肉離れ(挫傷)
肉離れ(挫傷)とは
筋の伸び縮みの誤動作によって起こる「肉離れ」しっかりとした応急処置とその後の治療によって選手生命や日常生活を大きく左右します。
肉離れとは、急激な筋肉の収縮や伸長により、筋肉を覆う筋膜や筋肉そのものが切れたり、過度に引き伸ばされたりする状態です。
よく野球選手や陸上選手が大腿部やふくらはぎに突然鋭い痛みが起きて、走れなくなったりして、全治1か月とか言われるニュースが流れますが、まさにあれです。
老人の方が夜中に脚がつってメチャクチャ痛くなったというのも広い意味では肉離れにはいります。
肉離れ(挫傷)が起こる箇所
太ももの裏面です。前面や背中、あらゆる場所に起こりえます。
一番多い大腿部の裏面におこる肉離れについて解説しますと
ランニング中、特にダッシュなど全力疾走の時に起こるのがほとんどです。大腿部の後面にはハムストリングスという筋群があり、股関節と膝関節にまたがっています。
速く走ろうとすると、ハムストリングスには瞬間的に大きな負担がかかります。
こも走るという目まぐるしい状態の変化を切り替えながら繰り返すと、何らかの原因で、この切り替えのタイミングが微妙にズレてしまった時の誤動作で筋肉に無理な力が加わって「肉離れ」が起こります。
この誤動作の原因は
►素早い動きへの不慣れ►ハムストリングスの筋力不足や冷え
►ハムストリングスの柔軟性不足
►ウオーミングアップの不足
►疲労の蓄積
などがあります。
主な症状としては
►痛みで立っていられない►患部とその周囲の内出血と腫れ
►伸ばすと痛む
►押すと痛む
►動かすと痛む
►抵抗を加えると痛む
などです。
応急処置の方法
1. 安静、アイシング(冷却)最優先です。
これはケガをした本人が一番楽な姿勢で行なってください。
2. 弾性圧迫
患部周囲を弾性包帯で圧迫して下さい。
3. 治療
そのあとの治療が重要です。
医師の診察を受けて、骨に異常が無いとします。
では、それで湿布して、終わりとなりがちですが、捻挫と同じく整復が重要になります。
筋肉にはレオロジー特性というものがあります。
肉離れは筋肉が断裂、あるいは傷がついた状態ですから、スキマが生じています。
それを正確に寄せやると、また接着しようとします。
それがレオロジー特性です。
その操作をせずに湿布、あるいは固定しても、捻挫と同様に弱い、再発する組織になります。
レントゲンやMRIに写らない微小なキズやズレを修復するには熟練された技術が必要になります。