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産後によくあるトラブル
10カ月ものあいだにゆっくりと変化した体ですが、元にもどる途中では色々なトラブルが生じます。
これは産後のママの多くが経験することです。
産後のトラブル
1.尿もれ
当院に来られる産後のママさんのうち3~5人に1人は訴えられます。産後というか、妊娠中から悩むママもいますが、多いのは出産後すぐ~3カ月ぐらいでしょうか。
出産は骨盤とそれをとりまく筋肉が相当なダメージを受けます。
まるで交通事故にあったかのごとくの損傷です。
骨盤はホルモンの力を借りて、生涯で一番開き(ゆるみ)ます。
アジア系の人の骨盤は欧米人と比べて小さいため、めいっぱい開く必要があります。
その時に痛めてしまうのが骨盤底筋群といわれる膣や肛門周囲にある筋肉です。
子宮~膣~肛門の周りの筋肉が伸びてしまうのです。
骨盤底筋群は子宮や膀胱、直腸などをハンモック状に支えています。
出産後は伸びきってしまいます。
そのため、膀胱や尿道の筋肉もユルユルになるので、何かの刺激で漏れてしまうことになります。
この尿もれに対して一番効果的であると言われているのが
「骨盤底筋体操」
といわれる、肛門周囲の筋肉を締めていく体操です。
いろいろな種類があるのですが、一番簡単なのがおしっこを我慢する気持ちで肛門の筋肉をギュッと締めたまま5~10秒数えるのです。
いつでもどこでもできますから、一日20~30回頑張ってみてください。
根気が必要ですが、段々と改善するでしょう。
2.産後、生理がなかなかこない
産後、生理が再開する時期は個人差があります。当院でも早い人で、2か月後、遅い人は1年後とバラバラです。
一般に、母乳育児の人はホルモンの影響で再開は遅いようですが授乳をストップすると6週間以内にほとんどの人が再開するようです。
逆に、ミルク育児の場合は産後3カ月で90パーセントが再開するそうです。
しかし、母乳育児であっても2~3カ月で再開する人もいます。
気を付けなければいけないのは、生理が再開しなくても妊娠することはあり得るということです。
当院でもそのような方を何人もみています。
しかし、ママの身体の回復のためにはできれば1年は空けたいところです。
それから、生理の日数や量、周期などが妊娠前とは変わってしまうことがよくあります。
しばらくすると、量や周期は安定してくるものです。
ただし、卒乳して6か月たっても再開しない場合、は医師に相談してください。
また、一年たっても再開しない時は卵巣に異常も考えられますので、早めに医師にご相談ください。
3.悪露やおりもの
出産後は子宮や産道には多くの傷がついています。また残った胎盤の一部や卵膜が出血と一緒に排出されますが、これが悪露といわれる生理様出血です。
出産後は鮮血状で大量ですが、段々色も薄くなり、量も減ります。
多くの場合、一か月ぐらいで収まりますが、2か月ほど続く場合もあります。
2~3カ月ごろの出血は生理が再開したか、ホルモンの乱れのことがあります。
もしも、一か月後にも出血がある、外陰部のかゆみやただれ、血の塊がでた、お腹が痛いなどの場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
3.子宮下垂や子宮脱
子宮下垂、子宮脱は子宮の周りの靭帯や骨盤底筋群が弱くなって、子宮を支えきれなくなった場合におこります。これらは高齢出産や難産で体のダメージが大きかった人に起こるのです。
骨盤底筋体操は子宮下垂、子宮脱の予防措置には効果的ですが、あくまで、予防法であるという事です。
高齢出産、難産、産後の回復が遅い人は産後数年たっても発症の可能性がありますから、気をつけねばなりません。
4. 会陰切開や帝王切開の傷が痛む・かゆい
個人差はありますが、これらの痛みやかゆみは本当によく聞きます。産後一か月を過ぎても症状を訴える人もいます。
あまりに痛みが強かったり、傷がじくじくするときは、早めに産婦人科で相談してください。
5.腰痛
産後の悩みでは一番多いと思われ、じっさい当院でもそうです。妊娠中は思うように運動できず、今まで経験のない重さを背負うことになるため、腰がそり過ぎて痛む。
産後は出産でゆるんだ骨盤の戻りがわるくて、その上、だんだんと重くなる赤ちゃんを抱くために、腰には多大な重みがかかるために腰が痛みます。
6.膝の痛み
前項の腰痛の原因とかぶるところもありますが、産前は自分の体の重さに膝が耐え切れず痛む。産後は主に赤ちゃんの世話で立ちすわりが増えるために、膝関節の捻挫を繰り返すことになります。
以上、産後の代表的なトラブルを挙げてみましたが、中にはこんなトラブルとは無縁のママさんもわずかながらおられます。
しかし、多くは なにがしかの悩みをお持ちのようです。
福山市の寺岡鍼灸接骨院ではではこのような産後の悩みやトラブルに対して、産後骨盤矯正を中心とした方法で対処しており、大変喜ばれております。上記以外でもお悩みでしたら、一度ご相談ください。