ニュース&ブログ
妊婦さんの肥満は要注意
妊婦さんは肥満に注意しなければなりません。
まず肥満の原因ですが、赤ちゃんに栄養を与えなくてはいけないと過食になることが考えられます。
つわりがしんどすぎて、治まったとたんその反動でというのもありましょう。
食事量が多すぎて、余分なエネルギーが中性脂肪に変えられ脂肪組織に蓄えられて発症する=単純性肥満が多いのが特徴です。
妊娠したことで運動量が減る消費エネルギーの減少も一因です。
肥満がもたらす弊害としては
①高血圧 高脂血症 糖尿病を合併しやすい
妊娠時の肥満により「妊娠糖尿病」「妊娠高血圧症候群」を起こしやすくなります。高脂血症とは、血中脂質(コレステロールなど)が増加する症状で、放っておくと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの可能性が高くなります。
②静脈血栓症 静脈瘤が起こりやすい
静脈瘤は静脈に血流障害が生じて、妊娠時は下肢・外陰部・膣壁などにできやすくなります。静脈血栓症は血栓(血のかたまり)が静脈を詰まらせ、浮腫やうっ血ができます。
この血栓が血流にのって肺まで届き、肺の血管が詰まる肺塞栓症など命にかかわる場合もあります。
③分娩異常 遅延分娩になりやすい
ママの体重増加に比例して、赤ちゃんも大きくなるので帝王切開や異常出血などの分娩異常になる可能性があります。産道が脂肪で狭くなるため、遅延分娩も多くなります。
④赤ちゃんに影響が出る
赤ちゃんが大きくなると、胎位胎勢異常・胎児仮死・分娩時の異常など肥満妊婦から生まれた赤ちゃんには肥満児やインスリン非依存性糖尿病が多いようです。
⑤産後も肥満になる
通常、妊娠中に増えた体重は産後6か月でもとに戻ると言われていますが、妊娠中の肥満は産後にも肥満を残します。産後に肥満が残るとホルモン分泌のバランスが崩れて、月経異常・無排卵などの不妊症の原因になりかねません。
また、体重増加による腰痛・下肢のむくみ・脚の痛みなどの合併症や 中高年になってからの糖尿病や高血圧などの生活習慣病を誘発しかねないのです。
妊娠中のさまざまな体の不調にはマタニテイ整体(妊婦整体)が有効です。