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変形性膝関節症になりやすい人とは?
変形性膝関節症になりやすい人とはどんな人でしょうか?
そもそも病気には何らかの原因があってしかるべきと思われますが、変形性膝関節症にははっきりとした原因がないことが多いのです。ない?というよりわからないというべきでしょうか。
膝の変形は長年かけて徐々に移行していくものですから、いわば「生活習慣病」の部類に入るでしょう。
ですから、直接の原因がないとしても、そうなるには様々な要因があるようです。
それはたとえば以下のような事柄です。
①老化
これを言ってしまったら元も子もないかもしれませんが、これが変形性膝関節症の最大の要因とされています。膝に限りませんが、関節を使えば使うほど軟骨がすり減っていきますから、長生きするとそれに比例して膝の痛い人は増えていく傾向にあります。
特に平均寿命は年々伸びていますから、益々、患者は増えていくのが容易に予想できます。
軟骨だけでなく、膝の場合は体重を支えるという大事な役割があります。
加齢に伴い、脚の筋肉も衰え、膝をしっかり支えることができなくなるので痛みが発生します。
また、全身の血行が悪くなるため、骨にも栄養が行き渡らなくなり、骨や軟骨がもろくなってしまうのです。
②普段の生活
和式の生活習慣、つまり、地べた生活が長いとひざは変形しやすくなります。しゃがんだり、立ったり、を繰り返す、正座が長く続く、和式便所を使う、長い時間しゃがみ続ける、などの習慣はひざの変形を進行させます。
これらの動作はひざを深く折り曲げますが、その時、関節液(膝の栄養になります)が流れにくくなり、軟骨が栄養を受け取りにくくなるため、摩耗しやすくなります。
③体重超過
いわゆる「肥満」の人が変形性膝関節症になるリスクはそうでない場合の4倍といわれています。ですから、肥満は変形性膝関節症になるであろう因子で間違いありません。
肥満だと何もしなくて、立っているだけでも膝関節に負担がかかります。
ましてや、歩く、走る、階段や坂を上ることは、その衝撃は膝を破壊していく原因になります。
ただし、歩行は正しく行えば、痛みを和らげる手段にもなります。
そのことについてはすでに述べています。
肥満になると大体、人間は動きたくなくなります。
そうすると、余計に体重が増えます。
体重が増えたら、膝の負担が増えるため、益々、膝の痛みが増します。
痛いと、また、動かないという、悪循環に陥ってしまいます。
④スポーツ 運動
基本的にスポーツというものは体を壊すリスクがあります。壊すけれども、それがその人にとってはストレスの発散になるという側面もあり、一概に良い悪いは言えません。
あまり、激しいジャンプを多用するようなスポーツを長くやってきた人は変形性膝関節症になる確率が高まります。
若い時は体の回復力、筋力が強いので、痛みが出なかった人でも、年を取ると発症することが多々あります。
バレーボール、バスケットボール、サッカー、テニスなどがその代表例でしょうか。
プロの一流プレイヤーの中にも、晩年、変形性膝関節症で苦しんでいる人はたくさんいるのです。
ですから、中高年になったら、激しいスポーツはおススメしません。
年をとればとるほど、ひざは傷つきやすく、治りにくくなるからです。
⑤性差
男性と女性は圧倒的に女性の方が変形性膝関節症になる確率は高い。発症年齢も女性の方が早いのです。
女性は40歳代から発症する人も珍しくありません。
これは女性ホルモンが関係しています。
女性ホルモンには筋肉を柔らかくして、皮下脂肪を増やす働きがあります。
したがって、男性よりも筋力が弱くなり、骨や関節を支える力が弱いのです。
また、筋肉が柔らかいため、関節が緩みがちになり、痛めてしまう機会が増えるのです。
そして、何といっても、女性の方が男性より一般に長生きです。
長く生きれるのですが、老化という側面から見れば、変形性膝関節症にかかる女性は増えて当然と言えます。
以上、変形性膝関節症になりやすい人について述べましたが、たとえなってしまっても色々な方法はあります。
福山市の寺岡はりきゅう接骨院では 変形は治らなくても痛みを減らして生活の質を上げる方法を探っていきます。
変形性膝関節症=手術
と最初から決めつけないで、いつでもご相談ください。
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