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打撲にアイシングは有効か
打撲傷は、身体のある部位に外部からの力が加わることで、皮膚や筋肉、骨などの組織に損傷を与える急性の外傷であり、一般的には軽度の痛みや腫れ、内出血などの症状を引き起こします。アイシングは、急性外傷や打撲に対する急性期の処置として広く用いられる治療法の一つであり、その有効性と理論的根拠が数多くの研究によって支持されています。
アイシングの主な効果の一つに、血管収縮や血流量の低下が挙げられます。急性外傷や打撲によって損傷を受けた組織は、炎症反応や浮腫といった生体反応を引き起こし、血管の透過性が増加してしまいます。アイシングによって局所的に低温を与えることで、血管収縮が促進され、血流量が低下することで浮腫や内出血の進行を抑制し、痛みや腫れの軽減に寄与すると考えられます。
さらに、アイシングは、神経伝達物質の放出を抑制することで痛みの緩和にも効果があるとされています。急性外傷や打撲によって損傷を受けた組織からは、痛みを感じる神経受容器が刺激され、痛覚が増強されます。アイシングによって局所的な低温を与えることで、神経の伝達速度が抑制され、痛みの感覚が低下すると考えられます。このように、アイシングは痛みの緩和だけでなく、痛みを感じる神経受容器の刺激を抑制する作用も持ち合わせています。
さらに、アイシングは、炎症反応を抑制する効果も期待されます。急性外傷や打撲によって損傷を受けた組織は、炎症反応が引き起こされ、炎症性サイトカインや化学物質が放出されます。アイシングによって局所的な低温を与えることで、炎症反応が抑制され、組織の修復や再生が促進されると考えられます。また、炎症反応が抑制されることで、浮腫や内出血の進行を防ぎ、組織の損傷が拡大するのを防ぐ効果も期待されます。
以上のように、アイシングは急性外傷や打撲に対する有効な処置法の一つであり、血管収縮や血流量の低下、神経伝達物質の抑制、炎症反応の抑制といったメカニズムを通じて痛みや浮腫、内出血の軽減に寄与します。しかし、アイシングの効果は個人差や状況によって異なるため、適切な方法やタイミングで行うことが重要です。急性外傷や打撲を受傷した際には、早めにアイシングを行い、適切な処置を受けることで、症状の改善や早期の回復を促すことができるでしょう。
福山市の寺岡はりきゅう接骨院では打撲に限らず捻挫や肉離れなどのケガに対しては積極的にアイシングを施しています。
病院や他の治療院等では逆に温めたりしていますが、効果は圧倒的にアイシング(冷却)が高いです。
ただし、やり方によっては逆効果になりますので、お気を付けください。